株を取引している人なら、だれもが一度は耳にしている、靴磨きの少年の逸話。
皆さんは覚えていますか?
アメリカの第35代大統領のJ・F・ケネディの父親のジョセフ・ケネディは、ウォール街で巨万の富を築き、政治家になったことでも知られています。
東洋経済オンラインより
その彼が当時ウォール街で靴磨きをしている少年が株の話をしているのを聞いて、自分の持ち株を全部売って、その後の暴落を免れたというお話はとても有名です。一般大衆の隅々にまで株式の関心が高まっているということは高値に違いないと判断したわけです。
2021年1月末に訪れたロビンフッド族VS機関投資家による、株の一時的な下落。
非常に似ています。
今まで株に縁のなかった、給付金を元に市場参入した新入りの個人投資家が、ロビンフッドという株の取引アプリを使って仲間を集め、一部の銘柄を一斉に買い漁り、株価を釣り上げたのです。
彼らを通称ロビンフッダー(またはロビンフッド族)と呼びます。
それを嫌気した機関投資家たちが、関連銘柄を投げ売ったことで、一時的な下落(今回は暴落までは行かなかった)が起こり、株は乱高下の一週間を迎えました。
わたしが株を始めてから、初めての大事件だったので、手に汗握りながら動向を見守りました。
じっちゃま(広瀬隆雄さん)から「ロビンフッダー銘柄には手を出すな」と口酸っぱく注意を受け、我慢していたYoutube視聴者も多かったでしょう。
これは靴磨きの少年の逸話と非常によく似ています。
靴磨きの少年=ロビンフッダーと仮定すれば、ケネディ氏=機関投資家。
機関投資家が状況を嫌気して持ち株の大部分を売ることで、株価が暴落する・・・
という構図が出来上がっています。
日本でも現在、同じような構図が出来上がりつつあります。
わたしもその1人ですが、コロナショックからの株式投資新規参入者は非常に多く、
年末からの株価の釣り上げに個人投資家が一役買っているのは間違いありません。
この状況を機関投資家がどう思うのか…。
そして私たち新米はどうすべきなのか…。
もちろん、これで終わりではいけません。退場してたまるかーーーっ!!
ということで、私たち個人投資家(新米)にできる暴落への備えは何なのか、徹底的に考えました。
第1ステップ キャッシュポジションを多く持つ
「せっかくまとまったお金があるのに、寝かせておくのはもったいない」
と思う方はたくさんいるでしょう。
しかし、塩漬けが重なったり、スイングトレードで買い付け余力がなくなってしまうと、大暴落が起こり、千載一遇の買いチャンスが来たときに、すぐに買いを入れることができません。
「暴落の途中でいったん売って、底値で買いなおせばいいんだよ」
こう考える方もいるかもしれませんが、
そこが底値だとどうしてわかるのですか??
もっともっと暴落するかもしれない…ですが、明日にはもう上がるかもしれない。
それを「2番底が来る」と待ち続けて、結局は上がってしまったという経験がある方も多いでしょう。
第2ステップ 下がり始めたと思ったら、少しずつ買う
先ほども書きましたが、どこが底かはわかりませんので、
「暴落来たーーー」と思っても、どこまで下がるか…というのは読めません。
わたしはどのくらいの下落でキャッシュを投入するか、ある程度決めています。
例:$50のETFに追加投入する場合
15%暴落したら($42)→20%投入(持ちキャッシュの20%で購入できる分を投入)
さらにそこから15%暴落したら($35)→20%投入(持ちキャッシュの20%)
さらにさらにそこから15%暴落したら($29)→20%投入(持ちキャッシュの20%)
ここまで来ると、暴落前から40%以上暴落していることになるので、
そろそろ止まるであろう。
この時点でも、まだキャッシュは40%残っている状態なので、
その後は臨機応変に…もっと下がれば買い増し。
ちょっとした積立投資のようなものです。
初心者のうちは、特にETFや投信に有効な手段だと思っています。
なぜなら、個別株はバリュー株でない限り、そのままドボンで上場廃止の可能性もありますからね。
第3ステップ 上がり待ち
上がってくるまでに半年~1年かかる場合もあれば、2~3か月で上がる場合もある。
心臓が縮み上がる思いですが、この期間を切り抜ければ爆益が待っている~!
と、眠れない日々を過ごすこともあるでしょう。
先日、こんなTwitteを見つけました。
間違いない。笑
暴落を乗り越えると、一皮も二皮も向けた投資家になることは間違いなし!
暴落も楽しめるよう、しっかり戦略を立てていくことが大事です。
臨機応変が一番。
でも、基本がなければ応用はありません。
遠くない未来に来るその日へ向けて!
備えあれば憂いなし。Step by a step!!
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